- 最近の製品の多品種化、ファッション化に伴い、革の仕上げも多様化してきています。仕上げによる分類は加工タイプ・その他の分類と重なる部分が多いのですが、革の最終表面の加工方法により区分されています。
大きく分けると、革に艶ありか艶なしか、厚塗りか、素仕上げかなどがその代表となります。
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- 素仕上げ革
- ほとんど仕上げ剤を使用せず、フエルトバフなどで艶を出したものです。
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- アニリン(仕上げ)革
- アニリン仕上げをし施した革です。革本来の繊細な銀面模様の特徴を生かすように鮮明な染色(顔料を含まない、主としてアニリン染料)と、透明感のあるタンパク系の仕上剤(バインダー)で仕上げます。
表面がきめ細やかでソフトな感触を保ち、より革らしい味を持つ革で、傷の少ないカーフ(注1)、キッド(注2)、キップ(注3)などを使用し、人気のある甲革です。シミなど耐水性が弱いことが弱点です。セミアニリン革もあります。
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- 顔料仕上げ(革)
- 顔料を主に使用し、バインダーを含む塗料液で革を仕上げる方法です。銀面の傷を隠し、均質な着色ができるため、広く用いられています。グレージング仕上げと区別するため塗装仕上げと呼ばれます。
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グレージング仕上げ(革)
- 革の銀面に平滑性と光沢を与えることを目的に、めのう、ガラス、金属のローラーによって強い圧力を加えながら摩擦する仕上げ方法です。グレージングにしぼ付けを行ったのがボックス仕上げです。
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オイル(アッパー)レザー
- 非常にオイリー(油を豊富に含んだ感じ)なクロム革です。ウェスタン調やカジュアルタイプの靴の甲革に用いられます。
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アンティック仕上げ(革)
- 不規則なむら模様など古代調の印象を与える色調の革です。ツートン仕上げやアドバンティックなどがあります。
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メタリック仕上げ(革)
- メタル調に仕上げた革です。
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撥水加工(革)
- エコレザー(注4)と同様に、防水&撥水機能を備えたソフトレザーで、人気が高まっています。
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